3/15、16
映像作家の青木亮くん(以下リョウくん)をゲストに迎え、伊豆大島に行ってきました。映像は撮ってもらってるけど一応ゲスト待遇です。
簡単にリョウ君の紹介をさせて頂きます。
2006年末、友人のパーティーで出会って「僕コルシカ行って潜って魚突く」と話したら「じゃ、オレ映像撮るわ」という。3ヶ月後にコルシカ島で合流、この時点で会うのは3回目。妙に息が合って(僕はそう思っている)コルシカ滞在中ずっと2週間近く寝食をともにした仲。ちゃんと水中の映像も撮ってくれました。
リョウ君は今注目の若手ドキュメンタリー映画監督で、代表作は以下二つの作品。
「二重被爆」HP
http://www.geocities.jp/takiseeds/
「多摩ニュータウンわたしの街」HP
http://www.tama-newtown-film.com/index.php
最新作「多摩ニュータウンわたしの街」はまだ見ていませんが、「二重被爆」を見たときの衝撃は忘れられません。僕の文章力では表現できませんが、モチーフを超えた「なにか」を映像に捉えている素晴らしい映像作品です。
今回は、映像作家青木亮から見たミナガワの魚突きのリポートです。
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3月中旬、ようやく仕事が落ち着いた隙をついて皆川君と「突き」に行くことになった。
行く先は大島。
以前にも一度彼と訪れている。
実は去年から「スピアフィッシングの撮影をして欲しい」という訴えを受けて、時々カメラマンとしてくっついて行ってるのだ。
今回は小型のHDVカメラをヘッドセットのように皆川君が装着し、主観を撮る。
それを脇で僕が撮る、という二重構造になるはずだった。
それが大きな目的だった。
「だった」というからには失敗したわけだ。
なぜなら、メインのPanasonicカメラがいきなり水没。
何も撮らないうちからオシャカにしてしまった。
恐らく、陸上撮影時のワイコン装着用のアダプターリングを外し忘れていたため、通常よりもハウジングにテンションがかかり微妙な隙間が空いてしまったのだろう、という想像だが、定かではない。
他に理由が見つからないので、消去法でそれが原因らしいということになった。
ごめんね皆川君。
保険きかなかったら請求してね。
ということで、今回撮影分は全てチビカメによるものとなった。
専用のワイコンが無いので、手ぶれと画角の確保に注意しなければならない。
小さすぎるのでこれは大変な撮影だった。
水中でのカメラ操作はなかなか難しいもので、まず第一に水中での動きが自由に出来なければいけない。
そして、魚を突く瞬間に皆川君の側にいなければならない。
まだ潜り始めて4〜5回目の僕にはぶっちゃけ無理だ。
まず息が持たない。
そしてどうもウェットスーツが苦手だ。
上手く動けない。
ということをグダグダ言っていても仕方がないので、徐々に訓練してようやく十数メートルの深さまで付き合えるようになった。
しかし「突きバカ」はそれで終わらない。
20メートルくらい平気で潜る。
夢中になるとカメラが追いついてきていないことも忘れる。
日が暮れ始めても上がってこない。
潮にずいぶん流されて、ようやく僕が上がったのが夕方5時頃。
漁協の人々と警察が待ち構えていた。
第一に「密猟」疑惑。
第二に「遭難」の心配だそうです。
中学時代に酔っぱらって補導されたとき以来の職質を受けてしまいました。
彼らはいつまでも上がってこない皆川君にしびれを切らせ、拡声器で「皆川さん、危ないですから早く上がってきて下さい」と呼びかけを始めた。
が、本人には聞こえていなかったらしい。
6時過ぎまで上がってこなかった。
漁協の人や警察から地味にお叱りを受け、皆川君はさも不満そうだった。
「日が暮れて潜ってはいけないという条例はない」とか、「ここ貝なんかいないし捕らないよ」とか、「暇過ぎるよあの人たち」とかぶつぶつ言いながら帰路についた。
しかし、仲良くしておかなければいけない。
拒絶されたらスピアフィッシングを取り巻く状況は厳しくなるばかり。
下手に出なければならない理由が分からないが、わからなくてもそうした方がいいならそうすべきだ。
正論で正すと逆効果になることは多々ある。
条例等で手銛すら禁止にしている県は、なぜそうするに至ったのか。
その辺のことを調べてみたいなと思った大島行であった。
Text:青木亮
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皆川です。
あの時はリョウ君に不満をぶつくさ漏らしてしまいましたが、
今思うと、漁協、警察の方々を心配させたのも、密漁と疑われたのも、状況からして妥当。
良かったことは、きちんと説明して僕のスピアフィッシングが「悪いことをしていない」事を一応理解してもらえたことです。
これは毎年スピアフィッシング大会を開いてくれているJSAが地元の信頼関係を築いてくれているおかげでもあるのです。感謝。
JSA: Japan Spearfishing Association
http://www.spearfishing.jp/
機会があれば僕が一番伝えたいことは、
この季節に3時間以上も好んで海に潜り、そのような状況のために日々身体の鍛錬、道具準備、情報収集、様々な研究をし、万全を期して海に入り、安全に素潜りとスピアフィッシングを楽しんでいる人がいる、という事実です。
で、今回魚はとれたのかというと、非常にシブかった。
40cm弱のイシダイとイシガキダイ、ブダイ小さいの2匹、メジナ30cmちょい。
二日目はなんとボーズ。
金曜まで忙しかったせいか、息も苦しかった。
初投入のチビカメもフォーカスに問題があり、満足な映像も取れず。
課題ばかりが印象に残る大島でした。
でも、海はいつもと同じく最高に楽しい。